クレーター状の「デコボコ」ニキビ跡を治すには?

程度の差はあれ、多くの人が経験するニキビ。

皮脂が毛穴に詰まったり、それが炎症を起こすことでできるニキビですが、これらの症状が治まっても「ニキビ跡」として肌に残ってしまう恐れもあります。

 
症状がひどい場合には、クレーターのようなデコボコ肌になってしまうことも。

それでは、なぜクレーターのようなニキビ跡ができてしまうのでしょうか。

 
ニキビ跡ができる理由をふまえて、デコボコのニキビ跡の治し方や対処法を探っていきましょう。

ニキビ跡のクレーターができる原因は?

ニキビ跡の中でもクレーター状のものは、目立ちやすい上に治るのに時間がかかると言われています。

ニキビ跡ができる原因や種類をチェックしながら、クレーター状のニキビ跡ができる理由を見ていきましょう。

ニキビ跡の原因は「ニキビの炎症」

ニキビ跡にも色々な種類がありますが、全てに共通する原因は、ずばり「ニキビの炎症」です。

ニキビができた時に早い段階で治療しないと、炎症を起こして肌を傷つけてしまいます。

 
炎症が治まっても傷ついた肌の細胞は簡単に修復されないため、これがニキビ跡となって残ってしまうのです。

ニキビ跡は「赤いニキビ跡」や「色素沈着(茶色や紫)のニキビ跡」、「クレーター状のニキビ跡」の3つに分類できますが、これらの全てはニキビの炎症が原因です。

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肌へのダメージが激しいとクレーター状に

どのニキビ跡もニキビの炎症が原因ですが、その中でもクレーター状のニキビ跡は、ニキビの炎症が特に激しかった場合にできやすくなります。

通常、ニキビの炎症によりダメージを受けるのは、ニキビができている肌表面の「表皮」のみです。

 
しかしニキビの炎症が激しくなると、表皮の奥にある「真皮層」や「皮下組織」にまでダメージが及びます。

真皮層や皮下組織がダメージを受けると、その部分の細胞が損傷して肌が陥没するため、肌がデコボコになってしまうのです。

ニキビ跡のクレーターのタイプ

一口に「クレーター状のニキビ跡」と言っても、その形や深さはさまざまです。

クレーター状のニキビ跡は、へこみの形に注目すると「アイスピック型」「ローリング型」「ボックスカー型」の3種類のタイプに分類することができます。

 
また、へこみの深さに注目すると「浅斑状瘢痕(せんはんじょうはんこん)」と「深真皮瘢痕(しんしんぴはんこん)」の2種類のタイプに分けることができます。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

アイスピック型

アイスピックで刺したような、細かいくぼみができるタイプです。

毛穴に似たような形をしているので、ニキビ跡ではなく毛穴と認識してしまっている人もいるようです。

 
へこみの大きさは直径2mm以下ですが、皮膚の内側まで深く傷ついているケースも多く見られます。

ローリング型

へこみが直径4mm以上の大きさをもつタイプをローリング型といいます。

へこみの面積は大きいものの、へこみの形は丸く緩やかになっているため、比較的目立ちにくいタイプといえるでしょう。

ボックスカー型

ボックスカー型は、肌が箱のように四角くへこんでしまうタイプのニキビ跡で、クレーター状のニキビ跡の代表格ともいえるタイプの形です。

大きいものから小さいものまで、サイズはさまざまですが、へこみの底が平面になっているため、アイスピック型やローリング型よりも目立ちやすいという特徴があります。

浅斑状瘢痕(せんはんじょうはんこん)

浅斑状瘢痕は、クレーター状のへこみが比較的浅いニキビ跡のことを指します。

形によってはへこみの深さが深いものよりも目立ってしまうこともありますが、表皮層から真皮層の浅いところまで留まってくれているタイプのニキビ跡ですので、治りが比較的早いといわれています。

深真皮瘢痕(しんしんぴはんこん)

深真皮瘢痕は、クレーター状のへこみが真皮層の深くや皮下組織にまで及んでいる状態のニキビ跡のことを指します。

ターンオーバーの周期が長い真皮層や皮下組織が傷ついているため、浅いタイプのクレーター状のニキビ跡よりも治すのが大変なタイプです。

クレーター状のニキビ跡、治るのに時間がかかるのはなぜ?

クレーター状のニキビ跡は、真皮層や皮下組織まで傷ついているケースがほとんどです。

表皮へのダメージであれば肌の代謝によって徐々に目立たなくなっていきますが、真皮層では肌の入れ替わりに相当の時間がかかります。

 
表皮では早ければ1ヶ月で肌が入れ替わるのに対し、真皮層ではすべて入れ替わるまでに、3~5年もかかると言われています。

表皮で起こる赤みや色素沈着のニキビ跡に比べて、クレーター状のニキビ跡は回復に時間がかかるのはこのためです。

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デコボコのニキビ跡、スキンケアで治せる?

皮膚の奥深くまで傷ついているデコボコのニキビ跡。日ごろ行っているスキンケアで治せたら嬉しいですよね。

クレーター状のニキビ跡は毎日のスキンケアで治すことができるのでしょうか?

少し薄くする程度なら可能

クレーター状のニキビ跡でも、へこみの形や深さ、個人の肌質によっては、ニキビ跡を少し薄くすることができる可能性があります。

多くの化粧品には、肌をふっくらと持ち上げる成分が含まれており、これによってニキビ跡のへこみを浅くすることができます。

 
ただし、これは表皮のハリをサポートしているだけで、真皮層のダメージを修復している訳ではありません。

ニキビ跡ケア専用の化粧品も多く販売されていますが、赤みや色素沈着のニキビ跡と違って、きれいに治すのは難しいと考えて方が良さそうです。

程度のひどいデコボコはスキンケアで治すのは不可能

デコボコのニキビ跡を完全に治すには、真皮層や皮下組織のターンオーバーが必要になります。しかし、真皮層や皮下組織のターンオーバーの周期は3〜5年。

そして、元通りのキレイなデコボコのない肌に戻すためには、このターンオーバーを何度も繰り返す必要があります。

 
表皮のターンオーバーであれば適切なスキンケアによって促進することができますが、真皮層ではそうはいきません。

真皮層の再生を促すには、美容外科などで専門的な機器を用いた施術が必要になります。

 

クレーター状のニキビ跡を治す美容外科は?

美容外科には、クレーター状のニキビ跡を治療する機器が揃っています。

では、美容外科ではどのような方法を用いてクレーター状のニキビ跡を治療するのでしょうか。

 
美容外科で行われている「レーザー系」と「注入系」の2つのタイプを見ていきましょう。

レーザー系の治療

クレーター状のニキビ跡を治療する方法の1つとして挙げられるレーザー系の治療。

レーザー系の治療には「フラクセル」や「CO2レーザー」などがあります。

 
フラクセルとCO2レーザーはともに、赤外線よりも長い波長をもつレーザーによって真皮層にある水分を熱し、真皮層に軽いやけどを負わせます。

そうすることで肌がダメージを修復しようとする働きが強まり、真皮層のターンオーバーが促進されるというわけです。

 
フラクセルの1回あたりの費用は、顔全体で8万円前後が相場とされており、施術は1ヶ月おきに5〜10回程度行われることが多いようです。

また、CO2レーザーの1回あたりの費用は、15,000〜20,000円が相場といわれており、施術は1ヶ月おきに5〜10回程度必要です。

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注入系の治療

クレーター状のニキビ跡を治療する方法には、レーザー系のほかにも注入系という方法があります。

注入系の治療方法には、「ヒアルロン酸注射」や「水光注射」などがあります。

 
ヒアルロン酸注射とは、真皮層や皮下組織に損傷を受けているクレーター状のニキビ跡に、ヒアルロン酸を注入する方法です。

ヒアルロン酸注射は、5~10回程度の施術を定期的に受けるという方法が主流です。

 
費用相場は、1回あたり4~6万円ほどと、レーザー系の治療法と比べるとやや高くなっています。

水光注射は、ハンコ注射のような仕組みで、美肌効果があると言われる成分を肌に注入する方法です。

 
3日~1週間ほどで効果が実感できることが多いようですが、2~3週間に1回の治療を、3~5回受けるとよいとされています。

水光注射の施術にかかる費用は、標準的なコースでも両頬1回あたり10万円程度とやや高額です。

 
ただし、治療が複数回に及ぶことが前提ですので、3~5回コースの場合は15~30万円ほどと、1回あたりの費用がリーズナブルになっているクリニックもあります。

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レーザー系と注入系、どっちがいいの?

レーザー系の治療は、施術後すぐに効果が目に見えるような即効性はありません。

しかし、クレーター状のニキビ跡を根本的に治療することができるので、着実にニキビ跡を改善することができます。

 
一方、注入系の治療では、比較的早く効果を実感することができます。

しかし、へこみの部分にヒアルロン酸などの成分を注入しているだけなので、ニキビ跡の根本的な解決にはなりません。

 
また、注入系の治療で使用される美肌成分は、少しずつ身体に吸収されるので、数か月すると効果が薄れてしまいます。

そのため、治療が終わったと思っても、定期的に注入する必要が出てくるのです。

 

クレーター状のニキビ跡の対処法、何が一番いいの?

クレーター状のニキビ跡への対処法として、「美容外科で治療する」「ニキビ跡専用スキンケア用品を使う」の2つをご紹介しました。

クレーター状のニキビ跡を治すためには、どの方法を選ぶのがよいのでしょうか。それぞれの長所と短所を確認していきましょう。

美容外科の長所と短所

美容外科では、個人の肌質やニキビ跡の症状に合わせて治療が行われます。

そのため、ニキビ跡の原因を根本的に解決し、ニキビ跡が着実に改善することが期待できるのです。

 
ただし、ニキビ跡の治療はケガや病気の治療ではないため、保険が適用されず、治療費が高くなってしまいます。

また、クリニックや施術する医師の技術にも差があるため、クリニックや医師を慎重に選ぶ必要があります。

 
また、お金をかけて治しても、再びニキビ跡ができてしまう恐れがあることを念頭に置いておかなければなりません。

ニキビ跡化粧水の長所と短所

ニキビ跡化粧水を使用したスキンケアの長所は、何といっても費用が安いことでしょう。

美容外科のように、1回あたり数万円単位でお金がかかるということはありません。

 
また、ニキビ跡化粧水にはニキビの発生を防ぐ成分が含まれていることも多いので、新たなニキビの発生を防ぐことも可能です。

一方で、美容外科での治療と比べて時間がかかるという短所もあります。

 
また、地道にコツコツ続けていく必要があるため、ケアが面倒に感じる場合もあります。

しかし、美容外科で治療を行う場合でも、結局スキンケアは必要です。

 
ニキビ跡の症状や治療にかけることができる予算に合わせて、美容外科とスキンケアを併用することを検討するとよいでしょう。

新たなニキビ跡を作らないために

スキンケアで対応できるニキビ跡もあれば、美容外科でさまざまな治療法を併用して治療しなければ治らないニキビ跡もあります。

しかし高額な費用を出して治療しても、再びニキビ跡ができてしまう恐れもあります。

 
大切なのは正しいスキンケアでニキビを予防し、ニキビができた時は早めに対処することです。

ニキビの炎症を防ぐことが、クレーター状のへこみをはじめとするニキビ跡の発生を防ぐことに繋がります。


 ニキビ跡を消す生活スタイルとは?

 

この記事のまとめ

  • ニキビ跡ができる原因は「ニキビの炎症」
  • クレーター状のニキビ跡は治るまでに時間がかかる
  • クレーターをスキンケアのみで治すのは困難
  • 美容外科を頼るのも1つの手段
  • 予算や症状に応じて、美容外科とスキンケアの両方を併用することが大切
  • ニキビができたら早めに対応し、ニキビ跡を予防しよう