ニキビ跡や毛穴の開きがあるとメイクでも隠せないし、清潔感がなく見えて困りますよね。
目立ちやすいニキビ跡や毛穴はどのような原因で起こり、どのようにすれば治すことができるのでしょうか?
目次(もくじ)
シミ、凸凹・・・目立つニキビ跡の治し方
ニキビ跡は大きく分けて次の3種類があります。
- 毛穴周囲の静脈にうっ血が残って赤くなっているタイプ
- うす茶色いシミのようなニキビ跡が残っているタイプ
- クレーター状の凸凹のニキビ跡が残っているタイプ
ニキビ跡の状態によって適切なケア・治し方は異なりますので、下記で詳しく確認していきましょう!
赤いニキビ跡・茶色いニキビ跡の治し方
赤いニキビ跡や茶色いニキビ跡を治すには、皮膚の新陳代謝を上げてターンオーバーを促す方法が効果的です。
皮膚のターンオーバーは紫外線や肌乾燥、栄養の偏り、睡眠不足などが原因で遅くなります。
日焼けを避けて保湿を心掛ける、栄養バランスの良い食事レシピを採り入れる、睡眠を充分に取るなどの工夫をしてみてください。
また、ターンオーバーを促してくれるニキビ化粧品や美白化粧品を使用するのも良い方法です。
クレーター状のニキビ跡
一方、クレーター状の凹凸があるニキビ跡は治すのに少し時間がかかるかもしれません。
というのはクレーター状のニキビ跡ができてしまうのは、ニキビの化膿による皮下組織の破壊が原因となっているからです。
いちど破壊されてしまった皮下組織は容易には再生できないため、コラーゲン生成を促す働きのある化粧品でケアしたり、美容皮膚科によるニキビ跡治療が効果的です。
まるでオレンジの皮のよう…ブツブツが目立つ毛穴の治し方
次に、毛穴が目立つ原因としては次のようなものが挙げられます。
- 乾燥で肌理(キメ)が乱れて毛穴が押し広げられている
- 加齢などによる肌のたるみで毛穴が縦長に引っ張られて伸びている
- 皮脂分泌が多いため毛穴が開きっ放しになっている
- クレーター状のニキビ跡ができてしまっている
では、ひとつひとつ順に見ていきましょう。
乾燥が原因の毛穴について
皮膚の肌理の乱れを治すには、肌質に合った洗顔料を選んだうえで正しい洗顔を行なうという方法が効果があります。
乾燥毛穴で悩んでいる方は、やりすぎな洗顔やスキンケアが問題である場合がほとんど。
脱脂力の強いクレンジングと洗浄力の強い洗顔料で毎日洗っていたら、肌に必要な皮脂まで奪われてしまい、乾燥はさらに悪化してしまいます。
乾燥肌を放置していると敏感肌にもなりかねませんので、保湿ケアに励まなくてはなりません。
肌の水分と油分のバランスが正常になることで、皮膚はふっくらとキメが整い、毛穴の目立ちにくいお肌になります。
また、エアコンや紫外線の影響による皮膚乾燥も肌理が乱れるモトとなりますので、保湿作用のある化粧水や美容ジェルなどでスキンケアを行ないましょう。
加齢が原因の毛穴について
加齢によって皮膚がたるんでしまうと、肌にハリが無くなり毛穴が目立ってしまいます。
加齢は誰しも避けられないものですが、毛穴対策としては、エイジング化粧品を用いた保湿やマッサージが適しています。
ただ、間違った方法でマッサージを行ってしまうと、肌はたるんで老け顔を作ってしまいます。
毛穴の目立ちも嫌ですが、それに加えて老け顔になるのはもっと嫌ですよね・・・。
マッサージを行う場合は、専用のクリームを使用すること、必要以上に強い力を入れないこと、正しいやり方を守って行ってください。
あいうえお体操
ほうれい線や顔のたるみ対策でも有名ですよね。「あいうえお」と大きく口をあけて発生します。
顔の筋肉が効率的に鍛えられますので、暇なときに意識して行ってみてください。
たるみ解消に効果的で、伸びてしまった毛穴も目立ちにくくなりますよ。
気軽にできるたるみ毛穴対策なので、ぜひトライしてみてください。
皮脂の過剰分泌が原因の毛穴について
もうひとつの毛穴の開きの原因として、毛穴の開閉コントロールが上手くいっていないという点が挙げられます。
毛穴は皮脂を分泌するときに開き、分泌が終わると自然に閉じていきます。
ところが10代~20代前半の時期は皮脂の分泌が盛んで毛穴が開きっ放しになっていることが多いため、特に毛穴の開きが目立ってしまうのです。
皮脂分泌の活発化による毛穴の開きは、なかなかスキンケアだけでは治すことができません。
毛穴を開きを抑えるためには、過剰な皮脂分泌を促すチョコレートやナッツ類など脂肪の多い食品を控えるようにするといいでしょう。
さらに、この開きっ放しになった毛穴に余分な皮脂が詰まるとニキビができる原因ともなりますので、ニキビケアに適した洗顔料でていねいな洗顔を行なうようにしてください。
洗顔後の肌乾燥を防ぐ意味でも、皮膚に負担を掛けないニキビ化粧水でケアを行なうことをオススメします。
ニキビ跡が原因の毛穴について
ニキビ跡でよく見られるのが「クレーター型」ですが、クレーター状と一口に言っても種類がいくつかあることをご存知でしょうか?
一般的に、クレーター型ニキビ跡と言うと、まさに月面のように、肌に直径2~3㎜ほどの浅い穴ができた状態をイメージするかと思います。
実際は人によって、穴の深さや範囲は様々であり、美容クリニックなどではより細かくクレーター状ニキビ跡のタイプを分類しています。
毛包周囲瘢痕
毛穴が拡張されたニキビ跡です。毛穴の周りに瘢痕ができたことで、毛穴の収縮機能が低下して、開いたままの状態になることで起こります。
浅斑状瘢痕
比較的、浅いクレーター状ニキビ跡ではありますが、範囲は広いため目立ちます。皮膚の薄い女性に発生しやすいタイプです。
深真皮瘢痕
深く広いクレーター状ニキビ跡です。浅斑状瘢痕に比べて深さがあるため、正常な皮膚との比較でひどく目立ってしまうタイプです。
ニキビができやすい方や皮膚が厚い男性に多く見られます。
脂肪組織が萎縮した跡
ニキビの炎症が悪化し、皮下組織にまで到達したことで起こるニキビ跡です。炎症が起きることで脂肪層は繊維化され、収縮してしまいます。
脂肪層が収縮されたことで、その部分は弾力を失い、クレーター状に陥没してしまいます。
アイスピック型
アイスピック型はその名前の通り、アイスピックの先端で刺したような小さく深い穴のようなニキビ跡です。
脂肪層まで穴が開き真皮層がすでに残っていないために、皮膚を再生することができません。そのため瘢痕部を取り去ってニキビ跡を目立たなくする施術を行います。
ニキビ跡毛穴にはレーザー治療が効果的?
このようなニキビ跡の状態を見てみると、肌表面に働きかけるピーリングやフォトフェイシャルなどでは意味がないということが分かります。
レーザー治療であっても、弱い設定では思うような結果を得ることができません。
アイスピック状・クレーター状の凹みを平らに近づけていくためには、真皮層の正常な細胞を増やしていくレーザー治療が効果的です。
レーザー治療にも、フラクショナルレーザーやイントラセル、フォトフェイシャルなど様々あります。
ピンポイントで照射するレーザーによって、肌の深部に刺激を与えコラーゲンの生成を促す作用はどれも似たり寄ったりです。
ニキビ跡のレーザー治療オザキクリニック
レーザー治療で綺麗に毛穴は治る?
地道なニキビ跡化粧水でのケアよりも即効性はあると言えます。しかし、レーザー治療を受けたからと言って絶対に治るという保障は残念ながらありません。
程度によって異なりますが、一般的なニキビ跡のレーザー治療には最低でも5回~の治療が必要になり、時間もかかります。
美容皮膚科でのニキビ跡治療は保険が効きませんので、費用もその分高くなります。
レーザー治療はダウンタイムが避けられませんし、医師の技量によっては、シミのような跡が残ってしまったり、赤みが長い間ひかなかったりと思わぬトラブルがあるかもしれません。
このようなリスクを考えると、安易に美容皮膚科に頼るのはやめておいた方が良いでしょう。
正しい方法で毎日コツコツケアすれば、毛穴やニキビ跡は徐々に改善していきます。
以下ではニキビ跡対策の化粧水をいくつか紹介していますので、こちらも是非参考にしてください。
- 赤や茶色のニキビ跡を治すには、肌のターンオーバーを改善する
- クレーター状のニキビ跡は、真皮まで傷ついているため回復に時間がかかる
- 皮脂の過剰分泌や肌の乾燥は、毛穴が目立つ原因になる
- 肌のたるみが原因で毛穴が開くことも